「うっかりフローリングに灯油をこぼしてしまった!」そんな時、適切な対処をしないと強い臭いやシミが残り、床材が劣化する原因になります。
特に、無垢材のフローリングは灯油を吸収しやすく、放置すると修復が難しくなることも。この記事では、こぼした灯油をすばやく除去し、臭いやダメージを最小限に抑える方法を詳しく解説します。
重曹や猫砂を使った吸着方法から、洗剤を使った拭き取り、フローリングの種類別のメンテナンス方法まで、実践的な対処法をまとめました。

やってしまった!という時に備えて、正しい処理方法をチェックしておきましょう!
目次
フローリングに灯油をこぼした時の対処法
フローリングに灯油をこぼしてしまった場合、放置すると臭いが残ったり、シミや変色の原因になります。さらに、時間が経つとフローリングの材質によっては劣化や変形を引き起こす可能性もあります。そのため、できるだけ早めに適切な処理を行うことが重要です。以下の手順を参考にして、速やかに対処しましょう。
1. 安全対策
- 換気を徹底する(窓を開け、扇風機や換気扇を回し、空気を循環させる)
- 火気厳禁(ストーブやライターを近づけない。灯油の揮発成分が引火する可能性があるため)
- ゴム手袋を着用(灯油が肌に触れると刺激を感じることがあるため)
2. すぐに拭き取る
- 新聞紙やボロ布を使い、灯油をできるだけ吸い取る(吸収力の高いペーパータオルも有効)
- 絶対にこすらない(広がってしまうため、押し付けるようにして吸収させる)
- 大量にこぼした場合は、不要なタオルや布を敷いてしっかり吸い取る
3. 重曹や猫砂で吸着
- 灯油が染み込んだ部分に重曹または猫砂を振りかける(油分を吸収しやすい)
- 30分~1時間放置し、灯油を吸収させる(完全に乾燥するまで待つ)
- 掃除機やほうきで取り除く(できれば外で処理するのが望ましい)
4. 洗剤で拭き取る
- 中性洗剤を薄めた水(バケツ1杯に対し洗剤小さじ1程度)を準備する
- 雑巾を湿らせ、しっかりと拭き取る(力を入れすぎないように注意)
- 複数回拭き取る(灯油の成分が残らないようにするため)
- その後、乾拭きをして水分を完全に取り除く
5. 消臭対策
- **酢水(酢1:水2の割合)**で拭くと臭いが軽減する(消臭効果が高い)
- **消臭スプレー(重曹水やアルコール)**を使うのも効果的(布にスプレーして拭く)
- しばらく換気を続ける(最低でも数時間、理想は1日中換気する)
- 炭やコーヒーかすを置くことで、臭いの吸収を促す(自然素材を活用する)
6. しつこい臭いが残る場合
- 消臭剤(活性炭やコーヒーかすを置く)を使用(効果が表れるまで数日かかることも)
- 繰り返し酢水や重曹で拭き取る(1日1回のペースで様子を見る)
- 灯油が深く染み込んでしまった場合は、ワックスがけや表面の削り直しが必要になることもある(フローリングの種類により異なる)
- 専門業者に依頼するのも選択肢(特に広範囲にこぼれた場合や木材のダメージが深刻な場合)
7. フローリングの材質別対処法
- 無垢材:油分が染み込みやすいため、特に迅速な対応が必要。ワックス処理が有効。
- 合板・コーティング済みフローリング:表面の耐水性があるため、適切に拭き取れば比較的対処しやすい。
- クッションフロア・ビニール製:灯油が染み込みにくいが、拭き取り後にしっかり消臭処理をする。
8. 長期的なメンテナンス
- 臭いが消えても、フローリングの劣化を防ぐために定期的なワックスがけを推奨。
- 変色やダメージが発生した場合の補修方法(サンドペーパーで削る、部分的な張り替えなど)。
9. 灯油をこぼさないための予防策
- 灯油タンクの保管場所と取り扱い時の注意点(灯油受け皿の使用、こぼれにくいポンプの選択)。
- ストーブの給油時に新聞紙やマットを敷くと万が一の際に被害が抑えられる。
注意点
灯油を大量にこぼした場合や、床の奥まで染み込んだ場合は、完全に除去するのが難しくなるため、専門のクリーニング業者に相談するのもおすすめです。また、布や新聞紙に吸収させた灯油は可燃性のため、ゴミとして処分する際は自治体の指示に従い、適切に処理してください。